令和4年度の短歌




12月 クラブ振る合間に見あぐ霜月の透きとおるよな青・あお・蒼や
11月 大小の波となみとがぶつかりて小舟もあらがふ鳴門海峡
10月 渋柿を吊るしてのちは日び眺めやさしく揉みて食べごろを待つ
9月 孫が去り静けさ戻る夕暮れに散歩に出れば秋の風吹く
8月 かつお節薪の煙で燻されて半年かけて日本の旨味
7月 行事終えひと息ついてさて次のタスクは何と再確認す
6月 水墨画は黒ひと色にあらずして水と織りなす濃淡の技
5月 メールあり暗きニュースの多いなか空手する孫県代表に
4月 同い年友の訃報を耳にして心のみ急ぐ終活ノート
3月 家事を終へひとり墨磨り筆をとり水を含ませ墨を含ませ
2月 鬼は外福は内へと豆をまき恵方を向いてひと口がぶり
1月 起きるなり携帯さわる孫たちに昭和生まれのため息ひとつ

                 

                      


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